物体の表面光沢は、物体の表面の粗さと密接に関係しています。

光が物体の表面に当たると、その一部は物体に吸収され、一部は反射、散乱、または屈折します。 物体の表面の粗さが小さいほど、より多くの光が反射され、光沢が高くなります。 逆に、物体の表面が凹凸があり、散乱光が増加し、光沢が低下します。

I. 自己消火性PUDのマット化の原理

PUD分散液の粒子を大きくし、適度な柔らかさと硬さに調整することで、両者を一定のバランスの中でマッチングさせ、微細な粗面を得、塗膜表面での光の反射を抑える。 同時に、この粗さが塗膜に一定の感触を与える。

1、物理的艶消し：成膜時に艶消し剤（粉体粒子）を添加して表面に凹凸を形成することで、光の散乱を大きくし、光の反射を抑えることで艶消し効果を得る。

物理マット添加剤マット剤の種類：

この種の艶消し剤の特徴は、塗膜の乾燥過程でポリマー分子が収縮する際に、粒子が塗膜表面に分散し、ある程度の粗さを持った表面が形成されることである。 添加量の増加に伴い、光透過率は著しく低下する。

有機パウダー、有機シリコン、PMMA、PSなどの微小球は、無機パウダーに比べ、光透過率が高く、樹脂の光透過率を高く維持できる。

2、化学艶消し：樹脂の合成過程で、樹脂を改質して自己消火性樹脂を得る。 乾式自己架橋、内部架橋、相分離、連鎖拡大法などがある。 原理は、粒径の異なるエマルション粒子を合成し、粒径分布の広いエマルションを得ることで、自己消火性を実現する。

化学的マット法：

合成工程で特定の官能基を導入し、架橋可能なプレポリマーを形成させ、幅広い粒子径のエマルションを得る。

(2)結晶化しやすいモノマーを導入し、樹脂合成工程で結晶性エマルションと非晶性エマルションを得る。

(iii)2K樹脂を鎖伸長して多分岐成分Aを生成し、これを分子量の小さい成分Bと架橋させ、両者を混合することにより、表面に一定の粗さを有するフィルムを形成することができる。

II.水性ポリウレタンの皮膜形成

1.凝集

水の蒸発に伴い、水性ポリウレタンの固形分が徐々に増加し、粒子同士が徐々に近づく。 水性ポリウレタンの体積分率が0.74になると、ポリウレタン粒子が集まり、自由に動くことができなくなる。

2、融合

ポリウレタン粒子の隙間から水が蒸発すると、粒子間の表面張力、重力、ファンデルワールス力、毛細管力の合計力が、イオン反発力や変形力の合計力よりも大きくなるため、粒子同士が融合し、ポリウレタン粒子が緊密に融合する。

3.拡散

緊密に融合したポリウレタン粒子のポリマー鎖は絶えず運動しており、最終的に緊密に融合したポリウレタン粒子は徐々に分散して連続フィルムになる。